2017年に流行るスーパーフードは、ビタミンCがレモンの34倍!のあのレッドフルーツ
カラダに悪いと言われている食べ物はジャンクフードと言ったりしますが、その反対に、ビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養分を多く含み、体にいいといわれる食べ物のことをスーパーフードと言ったりします。
アメリカで使われ始めた言葉で、アメリカ人は肥満で苦しんでいる人が多いことでよく知られていますが、アメリカの食生活はカラダに悪いとして、セレブを中心に、健康志向の強い人が言い出した言葉のようです。
日本には、スーパーフード協会というものがあり、毎年、翌年のトレンドになりそうなスーパーフードのランキングを発表しています。
1位となったのは、アセロラなどのレッドフルーツです。
アセロラにはレモンの34倍ともいわれるビタミンCと、体内細胞の酸化=老化を防ぐ強い抗酸化作用があり、美容とアンチエイジング、美肌作りに欠かせない成分が豊富に含まれています。
レッドフルーツとしては、最近、アメリカのセレブたちの間で人気となっているゴジベリー(クコの実)、ザクロなどがあります。
あの道端アンジェリカさんも、レッドフルーツのひとつ、ドラゴンフルーツ(ピタヤ)をスムージーにして愛飲しているんですよ。
レッドフルーツってどんな食べ物❓
それでは、レッドフルーツの代表例を4つご紹介します。
アセロラ
美肌作りに効果があるということで注目されているアセロラ。
ジュースやアメ、ゼリーでよく見かけますが、生のアセロラをほとんど見かけないのは、産地が沖縄や鹿児島のような温かい地域に限定されていることと、非常に傷みやすく、収穫してからすぐに傷んでくるからです。
その特徴はなんといっても豊富なビタミンで、ビタミン量はレモンの10倍から30倍もあります。
ビタミンCはアセロラ100グラムに対して1700ミリグラム含まれています。ビタミンCが多いと言われるレモンやいちごは50ミリグラムですから、いかにアセロラのビタミンCが豊富かわかるでしょう。
ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲンづくりに必要なものです。シミやシワの予防、ニキビの改善効果があります。
逆にビタミンCが不足すると肌荒れや貧血の原因になります。
人体で作ることができず、水に溶けやすいので、摂取しにくい栄養素です。できれば毎日ビタミンCを含む食品は摂りたいのでアセロラはうってつけの食品と言えますね。
また、アンチエイジングに効果のあるポリフェノールの一種であるアントシアニンや、筋肉や神経の働きを整えるミネラルであるカリウムも多く含みます。
アセロラはジュースやアメ、ゼリーとしてはよく見かけますが、上で書いたように、生はとても傷みやすいので、生の果実は入手が難しいです。
どうしても果実が食べたい。という方は、産地の沖縄などでネットで販売しているところがありますが、冷凍ものです。また入手できる季節も初夏からのように、限られてきます。
ゴジベリー(クコの実)
ゴジベリー(クコの実)は、杏仁豆腐に入っていることが多い赤い実で、それくらいしか見かけたことがない。という人も多いのではないでしょうか❓
しかし、非常に美容効果が高く、最近注目されている果物です。漢方薬の材料としてもよくつかわれています。
ゴジベリー(クコの実)は100種類以上のビタミンやミネラルを含んでいますが、中でもビタミンB1、ビタミンB2、鉄分、カルシウム、β-カロチン、ポリフェノール類、アミノ酸があります。
ビタミンB類は、炭水化物(糖質)を人間が活動するときのエネルギーに変換する成分です。これが不足しがちになると、疲れやすくなります。
鉄分は血液をつくるのに必要な成分。貧血気味の人は鉄分不足の人が多いです。
カルシウムは骨や歯をつくるための成分です。
βカロチンは、抗酸化作用のある成分で、体内の細胞の酸化、つまり老化を防ぎます。
アミノ酸は、たんぱく質が分解されてできる成分。たんぱく質は筋肉や脳、内臓などをつくる成分で、肉や魚、大豆に含まれていることはよく知られていますが、アミノ酸の中には、たんぱく質が分解されただけでは生成されない成分もあり、それは、必須アミノ酸と言われています。
そして、ゴジベリー(クコの実)に含まれているアミノ酸は必須アミノ酸であるアルギニンやグルタミン酸などがあります。
ゴジベリー(クコの実)を手に入れる方法は、ネット通販でも扱っているところがありますし、大きなスーパーなら中華料理や健康食品のコーナーで販売されていることが多いです。
ザクロ
古くから美容に効果のある果物として知られていたのか、エジプトのクレオパトラや中国の楊貴妃が食べていたそうです。
ザクロもまた、豊富な成分を含んでおり、ビタミンではビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、その他にも葉酸、鉄分、エストロンといった成分が含まれています。
すでに説明した成分以外の成分をご紹介していきましょう。
葉酸はビタミンBの1種で、細胞分裂やDNAの生成という効果のある成分です。美肌作りや健康な髪づくりに効果があるほか、よく知られているのは、女性が妊娠中に摂取すると流産やダウン症の子供を出産するリスクが減るということです。
エストロンは、女性ホルモンの一種エストロゲンの成分です。更年期症状の改善や生理不順などのホルモンバランスの崩れに作用します。
ザクロはジュースなら大きなスーパーなら扱っているところも多いです。果実はネット通販で購入するのが簡単でしょう。
クランベリー
アメリカが原産地で、見た目はさくらんぼによく似ていますが、非常に酸っぱいので生食には向かず、ジュースやシロップ漬け、ソースの材料などで使われています。
ビタミンCやカリウム、カルシウムといったミネラル類が含まれているのは他のレッドフルーツと同様ですが、クランベリーに特徴的な成分は、ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンです。
クランベリーは豊富にプロアントシアニジンを含んでおり、100グラムあたり418.8ミリグラム含んでいます。
プロアントシアニジンは、他のポリフェノールと同様、老化の原因である細胞の酸化を防ぎますので、肌の老化やシワ、シミの予防になります。
その他には、クランベリーのビタミンCはリンゴの6倍となっています。
すでに書いたように、クランベリーの生の果実は非常にすっぱいのでそのまま食用には向いていません。ソースづくりなどでどうしても必要という方には果物の専門店か、ネット通販で購入することになるでしょう。
ありふれたものとしては、乾燥させたクランベリーがあります。また、ジュースやゼリー、ジャムといったものなら、ネット通販で購入しやすいです。
レッドフルーツのおすすめレシピ
クコの実とほうれん草のパウンドケーキ
薬膳の組み合わせとしてよく使われるのがクコの実とほうれん草ですが、ほうれん草はくせがあるので苦手という人も少なくありません。
そこで、おやつとしても食べやすいパウンドケーキにしてみるのはいかがでしょうか❓
作り方は、
1.EXバージンオリーブオイル50g、メープルシロップ70g、アーモンドミルク50gを混ぜ合わせ、そこへ薄力粉170g、大麦粉30g、ベーキングパウダー大さじ1を混ぜます。
2.ほうれん草とアーモンドミルク、クコの実とアーモンドミルクをそれぞれミキサーにかけます。
3.1で作った材料に2で作った材料をそれぞれ半分ずつ混ぜます。
4.3で作った材料をパウンド型に交互に入れていきます。
5.180度に余熱したオーブンで45分焼き上げて完成です。
砂糖を使わないザクロの寒天ゼリー
ダイエット中につき砂糖はなるべく食べたくないが、甘いものは食べたいという方におすすめなのが、ざくろ果汁だけで作った寒天ゼリーです。ざくろの実から作るので、ジュースに含まれている糖分の心配もありません。
作り方は、
1.ざくろ(1個)は半分に切り、水を張ったボールの中に入れて実をはずす。
2.ざくろの実を厚手で大き目のビニール袋に入れて(ジップロックなど)手で丁寧につぶしてジュースを出す。
3.鍋に寒天20グラムを入れ、少しずつ水を入れながら泡だて器で混ぜてよく溶かし、さらに混ぜながら中火で沸騰させる。
4.火を止めたらざくろジュースを入れて型に入れて冷蔵庫で固める。
面倒ならざくろジュースでもいいですが、糖分が気になる方にこのレシピはおすすめです。
おいしそうだけど、作る時間がない!という方は、レッドフルーツを材料にしたジュースやゼリーはコンビニでも売っています。おやつを選ぶときに、意識してレッドフルーツを材料にしたものを選んでみてはいかがでしょうか❓