寝る前に食べても太らない説、その根拠は?
ダイエットのためには、食べる量や食べるものはもちろん考慮しなければなりませんが、食べる時間を気にしている人も多いのではないでしょうか?
例えば、
・朝ごはんはしっかり食べる
・ダイエットのためには、1日3食ではなく、回数を増やして1回あたりの量を減らす。
・寝る前に食べない。
などなど。
しかし、これらは本当に正しいのでしょうか?実は必ずしも正しくないという研究成果も報告されているのです。
ダイエットは食事のタイミングが重要であるという通説について、検証してみましょう。
ダイエットのためには朝食はしっかり食べるべきである
時間がなくて朝食は抜いているとか、ほとんど食べないという人が多い中で、それはよくない生活習慣で、太る原因になる。ということから朝食はしっかり食べましょう。という主張が出てきたのですが、朝食をしっかり食べることは本当にダイエットにつながるのでしょうか?
しかし、実は1日の摂取カロリー量が重要なのであって、朝食をしっかり食べたからといってダイエットにつながるということではありません。
朝食を食べる習慣の有無とダイエットの関係に関する研究の多くが、結論ありきの偏った内容であると指摘されています。
1回あたりの食事の量を減らす代わりに食事の回数を増やす
プロ野球選手などスポーツ選手は1日に6、7食も食事をする人もいますが、それは彼らが激しいスポーツをするためにエネルギーを補給しなくてはならないからです。
ダイエットに影響するのは、1日摂取したカロリー量であり、食事の回数と直接の関係はありません。
食事の回数を増やすことで、空腹感を感じている時間を減らすという心理的効果を感じる人はいますので、その点では効果はあるのかもしれませんが。。
ただこれまで1日3食だった人が6食にし、その代わり食事の量を減らす。ということはなかなか難しいことでしょう。目分量で食事の量を減らしたつもりでも、自分が思っていたよりも量は減らしていなかったということはよくある話で、その結果、1日あたりの総カロリーは増えていた。ということならダイエットには逆効果になります。
寝る前に食べない
寝る前に食べるのはダイエットによくない。ということはよく耳にするのではないでしょうか?
寝る前に食べたものはエネルギーとして使われず、すべて脂肪に変わってしまうからだ。ということが根拠ですが、実はこれも正しいことではありません。
寝る前に食べると太るという人が多いのは、その食べ物に問題があることが多いです。
だいたい、お菓子やラーメン、アイスクリームやおにぎりといったものを食べる人が多いのではないでしょうか?こうした炭水化物はエネルギー源ではありますが、エネルギーとして消費されないと、体内で脂肪に変わってしまいますので太る原因になります。
逆に言うと、食べ物にさえ気を付ければ、寝る前に食べる食べないはダイエットには関係ないとも言えるのです。
まとめると、食事制限でのダイエットで重要なことは食べるタイミングではなく、1日の総摂取カロリーと、食べる食品の内容、栄養素をコントロールすることが重要ということになります。